中古物件は基本的に「現状有姿渡し」です。
これは、「今ある状態で家を売りますよ」という意味。
後から家の不備に気付いても「買う前に見たでしょ。その時に不備に気付かなかったあなたの責任ですから、後から何を言われても知りません」ということです。
売主の立場になってみれば、「売った後、損害賠償請求されたり、契約を解除されたりするリスクを何年も負い続けるのは避けたい」と思うのは当然の心理。
だから、中古住宅はこうした「現状有姿渡し」の物件がほとんどなのです。
そして仲介する不動産会社も、知識不足や「売りたい!」という思いから、わざわざ建物のマイナスポイントを暴くようなインスペクションはしない、というのが一般的でした。
これは、日本で中古住宅の流通が進んで来なかった理由のひとつでもあります。