これからは必須! インスペクションの重要性【後編】

23
こんにちは! MIMAの畑本です。

前回の記事でご紹介した通り、「インスペクション(住宅診断)」の重要性が認識され始めたのは、つい最近のことです。しかも、まだ義務化には至っていません。

こんな重要なステップが、最近まであまり浸透していなかったのは、一体なぜなのでしょうか?

中古物件は個人間売買、「現状有姿渡し」


中古物件は基本的に「現状有姿渡し」です。
これは、「今ある状態で家を売りますよ」という意味。

後から家の不備に気付いても「買う前に見たでしょ。その時に不備に気付かなかったあなたの責任ですから、後から何を言われても知りません」ということです。

売主の立場になってみれば、「売った後、損害賠償請求されたり、契約を解除されたりするリスクを何年も負い続けるのは避けたい」と思うのは当然の心理。

だから、中古住宅はこうした「現状有姿渡し」の物件がほとんどなのです。

そして仲介する不動産会社も、知識不足や「売りたい!」という思いから、わざわざ建物のマイナスポイントを暴くようなインスペクションはしない、というのが一般的でした。

これは、日本で中古住宅の流通が進んで来なかった理由のひとつでもあります。

多少費用がかかってもインスペクションは必須!


2018年4月、宅建業法の改正でインスペクションの斡旋が重要事項説明書に記載されることになりました。

といっても、あくまでもまだ「斡旋」です。インスペクションが義務化されたわけではありません。

契約の段階で
「インスペクションしましたか? しますか? しなくていいですか?」と聞くようになっただけです。

おそらく、お客さまがインスペクションに興味を示さなければ、一般的な不動産会社はその説明もサラッと風のように流してしまう所が多いでしょう。

ですが前述の通り、インスペクションは安心して中古住宅を購入するためには、本来絶対に必要なステップのひとつです。

多少費用がかかっても、しっかりとしたインスペクションをしてもらってから購入の契約をするのがオススメです。